滲出型加齢黄斑変性(しんしゅつがたかれいおうはんへんせい)とは
滲出型加齢黄斑変性では、脈絡膜(みゃくらくまく)から網膜に向かって、新生血管(しんせいけっかん)という正常とは違う血管が生えてきます。この血管はもろく破れやすいため、出血したり、血液中の水分(滲出液(しんしゅつえき))がもれたりしやすく、黄斑部(おうはんぶ)の網膜(もうまく)の下にたまってしまいます。そのため、視野の中心にある「見たいもの」が見えにくくなってしまいます。
新生血管が発生する原因となる物質
新生血管が発生・発育して、血液や滲出液がもれだす原因物質としてVEGF(ブイイージーエフ)が見つかっています。VEGFは正常な血管を形成し、維持するために不可欠な物質ですが、本来は必要のない血管を発生させるなど、加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)では悪いはたらきをします。
見え方の変化
滲出型加齢黄斑変性では、黄斑部の網膜が脈絡膜にある新生血管からの出血やもれ出た血液中の水分により傷害されます。そのため、中心部に見えないところやゆがみが生じます。