眼科の検査・診断
滲出型加齢黄斑変性(しんしゅつがたかれいおうはんへんせい)を診断するため、もしくは治療の経過をみるために、主に問診や検査が行われます。
問診
症状があらわれた時期や症状の詳細、病歴や治療歴、生活習慣などをお聞きします。
視力検査
指定の距離から、視力検査表を片目ずつ見て、どの大きさまで見えるか測定する検査です。その際、眼鏡などを使わずに裸眼で見て、基準となる視力が得られない場合は、検査用の眼鏡を用いて、最大視力(矯正視力)が出るまでレンズを替えて調べます。
眼底(がんてい)検査
眼底鏡や眼底カメラ※と呼ばれる機器を用いて、眼底(目の奥)を観察する検査です。
※眼底カメラ
光をあてて眼底を撮影し、画像から網膜の血管の様子、出血や滲出の状態を直接観察します。
蛍光眼底造影(けいこうがんていぞうえい)検査
蛍光色素の入った造影剤を腕の静脈から投与して、眼底カメラで眼底の血管を観察する検査です。正常な毛細血管(もうさいけっかん)から造影剤は漏れませんが、もろく弱い新生血管(しんせいけっかん)から漏れた血液がどこに存在するのかなどを確認できます。
光干渉断層計(ひかりかんしょうだんそうけい)(OCT)検査
層構造になっている網膜(もうまく)を断面的に観察する検査です。網膜剥離(網膜が浮き上がる)、網膜のむくみ、新生血管(しんせいけっかん)や滲出(しんしゅつ)の状態(漏れた血液など)が確認できます。
Hadziahmetovic M, Malek G.: Front Cell Dev Biol 2021; 8: 612812